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視聴覚が無意識に捉えた微妙な違和感は、不安という名の波紋をこころの水面に生起させる。感情は快/不快の生体反応として表現され、自我は不快要素を反射的に排除しようと試みる。不安の正体をしかと掴むには、意識空間に発生している内実への明晰な観察力が求められる。朝顔、昼顔、夕顔、夜顔といった呼び名は、周知のように各々の開花する時間帯に由来する。朝顔であれば、早朝に水色や紫色の花を咲かせ、午前の内に萎んでしま...

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閑散たるビーチ。湿り気を帯びた暑気が一帯を領するかのような2:50PM。波打ち際に白いパラソルの花一輪。遥か沖を行く船の汽笛が途切れがちに谺す。目に沁み入るような群青色を見かけると、昔から瑞兆を得たような心持になる。もともと群青色は、ラピラズリから抽出した顔料以外では出せない稀有な色だ。隈なき晴れやかさと同時に、この世ならぬ神秘をも揺曳させる。或いは、合理と直感という背反した二要素を体現していそう...

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阪急芦屋川駅前、鄙びた趣の小さな書店。私の知るかぎり、三十数年以上も前から"ここ"に。大地震・・豪雨・・世界的金融危機・・パンデミック・・数知れぬ災厄を経ても、変わらぬ佇まいで"ここ"に。もしかして・・守り神はこの子たちなのか・・?「大利昭文堂(芦屋市月若町)」にて...

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梅雨時のジメッとした日にはパラっとした炒飯が旨い。外側パリッと・内側ジュワッとした餃子も同様。いつもの近接凝視・・口中へ投ずる前の愛情表現の儀式だ。焼き色といい羽根付きの具合といい、餃子もまた日々に新たなる哉。「餃子の王将 須磨店」にて...

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何処かのミュージアムのようだが、じつは温浴施設の内部空間。階段を上る前に仰ぎ見ていた"月"を今度は見下ろす格好になる・・何やら寓意的。光沢のある床面は静かな湖面を想わせる。居ずまい良く並んだ三脚の椅子は本来の機能を忘却したかのようだ。「ジェームス山天然温泉 月の湯舟(神戸市垂水区)」にて...