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海面は硬質なコバルトブルー。雲間に覗く昏い蒼空は夜の表情を幾らか残している。雲塊のあまりの多さに、風神がふぅーっと息を吹きかけても晴れ間は訪れなさそう。ときおり雲海を破って暁光が射し、クルーザーの船体を閃かせるが、それも束の間。この風景のBGMとして似つかわしいかも・・...

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朝のベイエリアを当て途なく歩く。曇天ゆえ何もかもがモノクロ写真を見るようだ。であるにも関わらず心が浮き立ち、訳もなく何を見ても聴いても嬉しいのは何故か。何も考えずに南へ西へ或いは東へ。無目的性は今に在ることと不可分に思われるが。あえて人生に目的を見出すならば、幸福を求める必要がなくなること・・だろうか。元町で小綺麗なカフェテリア風のとんかつ料理店を見つけ、ロースかつ定食を注文。適度な油加減とサクッ...

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肌を撫でる風が急に冷えて感じられたのが昨日。今日は天空にあらたな季節到来の兆しが現れた。あれらは5〜15キロ上空に浮かび、雲を構成する粒は氷の結晶から出来ているらしい。うろこ雲が出ると天気が一変するという諺があって、3日以内に7割の確率で雨が降る。一方、イワシの群れのように見えることから、イワシ大漁の予兆とも見なされるようだ。1時間後、群れ立つ雲は全天を覆わんばかりに広がっていた。写真は西宮マリー...

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明石大蔵海岸の温浴施設。明石海峡大橋+淡路島を見渡す露天風呂がある。昨年4月にリニューアルオープン。久方振りに訪れてみて呆気にとられた。改装されたのは2階部分。スターバックスかと見紛うばかりの洒落た造り。次の瞬間、一抹の不安が過った。願わくば酔客がふらり立ち入らぬことを。「龍の湯(明石大蔵海岸)」にて...

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年年歳歳花相似 歳歳年年人不同数十年前に漢文の教科書か何かで見た唐代の詩がふと思い浮かんだ。花は毎年変わらずに咲く一方で人は年々変わりゆく、といった意味。ところが、人間界のタイムスケールで、いまや自然の相そのものが変移しつつある。真夏日は九月に入っても途切れず続いた。きょう神戸の最高気温は漸く二十度台に。年を追って夏・冬が長くなり、春・秋は夏・冬に圧迫されるように短くなっている。ならば、短い秋を存...