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熱帯樹の狭間に見る海の断片ですら恩寵となる。それが身近にあるというのは僥倖ではないか?紅い虹のアーチはこの空間に欠かせない舞台装置。彼方に漠と横たわる夢幻なるものへの架橋。眩い西日が肌に凍みる東風と交差し、混交し、撹拌され、名残惜しげにビーチに滞留していた。パームツリーの長い影に季節の深まりを感じる。影の先端は汀に消え、来年再び汀から現れる。...

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配膳されるなりココナッツミルクの香りが鼻腔を突き、タイの暑苦しい市場の光景が脳裏を過ぎる。馬鈴薯は一欠片のみ、鶏腿肉のほうは市場の喧しい売り子たちのように辟易するほど転がっている。スパイスが線香花火のように口中に火花を散らすや否や、ココナッツミルクの濁流に押し流された。...

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脇浜海岸通のマンション群。イースター島のマウイ像の如く何も語らず海と向き合っている。ハーバーハイウェイと摩耶大橋。橋の手前は運河になっている。運河に面して長い遊歩道が。水面の煌めきに眼を細める。ポートアイランド西岸のガントリークレーンが針金細工のよう。散策の途中、ミュージアムのようなファサードの温浴施設を発見・・思わずエントランスへ。露天の岩風呂が天然温泉になっている。ほんのり茶褐色の湯は緩めの温...

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数年ぶりの船旅にときめく。今回乗船した淡路ジェノバラインの高速船<まりん・あわじ>。1階船室座席。私自身は2階デッキに上がって潮風に吹かれながらのクルージングに興じた。13:30に明石港を出発。時速に換算すると50キロ程度だが、陸地が見る見る遠ざかってゆく。ものの5分程で明石海峡の真ん中に。船速に合わせて時間も速く過ぎているのか?・・真逆。須萸の間に岩屋港へ到着。いずれ別の機会に船上の贅沢な時間をもっと...

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むかし同じデザイン会社で共に修行した仲間と会うべく明石駅前へ。街の発展ぶりに一驚。駅前のショッピングモール内の図書館。街の文化レベルを反映したハイスペックの施設だ。明石沖で獲れた魚介類を扱う商店街。通行中、元気なオッちゃんが蛸の試食を勧めてきた。すぐ南の明石港も、随分と変わって中高層マンションが並び建つ。その先には淡路の島影。このあと高速船で岩屋港(北淡)までクルージングしたのだが、そのときの様子...