24, 2020 食い道楽 御影公会堂でランチ 和洋混淆、多彩な造形表現の寄せ集めなのに不思議と破綻なく纏まった無国籍建築物。阪神大震災で殆ど被害を受けなかったのは、この過剰なまでに太い丸柱のお陰らしい。外光が刻む濃い陰影が中世的。階段を一段登る毎に経過する時間も荘重に感じられる。格子状の天窓が仰ぎ見る先には、過去の空間が茫漠と広がっているように錯覚された。地階の食堂。柔らかく射し込む真昼の外光は何故か追憶を誘う。あの震災前の時代へ。赤黄のコントラストが眩いオムライス。トマトの酸味と玉葱の甘味が口中で溶け合う。 スポンサーサイト