目覚めれば雨音を聴くことはなく、薄日すら射している。
午後からは晴れ間が広がる、というのが現時点の予報だ。

台風は面妖な軌跡を描いて南洋へ帰還しつつあるらしい。
ならば、私の方も全く予定になかった朝を過ごそう、と。
地下鉄出口に立った刹那、たまたま目に入った蕎麦屋へ。

券売機で千円札を投入後、目を瞑ってボタンを押した。
「肉そば」のチケットが出てきた。おみくじのように。
こんもりとした牛肉と葱の盛付が富士山を連想させた。
これからの予定は白紙である。人生そのもののように。

「山陽そば 板宿店(神戸市須磨区)」にて
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