という紀貫之の和歌では、周知のように“春の立つ”時節だ。
「春立」ではなく「立春」と呼び倣わすのは如何にも中国風の響きを感じる。
“春を立てる”との宣言、即ち星辰の運行・季節の循環を民に告げ知らすのは、
実際、古代中国における為政者の役目でもあったろうから。
六甲の山肌の色味も、次なる「啓蟄」に向かって移りゆく。
虫たちは未だ土中に隠れ、篭り、眠ったままであるが・・

須磨方面にある馴染みの温浴施設へ。かつて摂津と播磨の国境だった白川郷に位置する。

コロナ禍で中断しているロウリュの再開を待ちわびながらも心ゆくまで湯浴みを愉しむ。

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